まとめ
自然のために自然を守るとは,人間の利益とは無関係に尊い自然を守るということだ。しかし,守られるべき自然は,恣意的な価値判断によって選択されている。
人間のために自然を守るとは,人間の利益になるように自然をコントロールすることだ。利益とは,人間の身体のためになること。
身体は衣食住だけでなく,水のせせらぎや,木々を渡る風の心地よさも欲する。身体の「内なる自然」が「外なる自然」を欲しているからだ。
人間の利益は,最初から自然によって枠づけられている。
読後感
二項対立として線引きしても,そこには恣意的な判断が加わる。