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インターネッツ

『ふわふわ』鷲田清一『「ぐずぐず」の理由』より

まとめ

「ふわふわ」は,重力からの解放であると同時に,着地していない不安でもある。

現代人は,「ふわふわ」というよりも,「浮いている」「流されている」という感じだ。自分がここにいる理由が見つからない。自由な意思があるようで選ばされている。

いまの都市生活には,「ふわふわ」というオノマトペがかもしだす幸福感では埋められない喪失がある。

 

読後感

時代の変化に言語が追いつかない現象は,オノマトペでも起きている。理性の道具としての言葉ではなく,身体感覚としての言葉を考えさせる文章。