『リスク社会とその希望』大澤真幸『不可能性の時代』より
まとめ
リスクの例として挙げられるのは,地球温暖化や都市近郊でのテロなど。もたらす損害は計り知れないほど大きいが,起こる確率は極めて小さい。
リスクを回避するときに,中庸の選択は無意味となる。民主主義は,多数の意見を中庸として採用するので,リスクに対応できない。
科学は,知見の蓄積と十分な検討を経て通説に収束する。しかし,リスクをめぐる科学的見解は収束しない。こうした状況で下される政治的判断は,科学的予想の裏付けすらない。
読後感
止揚するという選択肢はあるのかな。
語彙
- 再帰性…自らの行動に関わる情報を,その行動の根拠について検討し直すための材料として活用すること。
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きっと会話を盛り上げてくれるはずだ。