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『「である」ことと「する」こと』丸山眞男『日本の思想』より

まとめ

権利を得た立場に安住していては,権利を失う。権利を行使「する」ことで,権利を維持しなければいけない。

福沢諭吉以後,職業の貧賤は「身分」ではなく「業績」で判断されるように移行している。

政治は「する」ことがもっとも必要な機関だ。政治にはそれ自体の価値はない。一方で,芸術や教養はそれ自体が価値をもっている。

大衆の嗜好や多数決で価値が決まらない古典と民主主義が,結びつくことが要求される。

 

読後感

「である」ことと「する」ことに注目すれば,価値を判断できた。しかし,人間という存在が,仮想化し,情報化しつつある現代において,この価値判断は崩れそうだ。

 

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